為替証書を使うのが初めてだと、指定受取人の欄にうっかり名前を書いてしまうことがあるかもしれません。
受取人欄に誤って名前を記入してしまった場合、受け取れるかどうか不安になるでしょう。
たとえば、市役所への送付や願書の提出で自分の名前を入れてしまったらどうするか、その対応方法も気になるはずです。
ここでは、為替証書の受取人欄に間違って名前を記入した場合の対応を、受け取る側と送る側の両方から説明します。
まず大事なことですが、もし自分が受取人の場合はそのままでも問題ないです。
自分の名前を間違えて書いてしまった為替証書の扱い方
自分が受け取った為替証書を郵便局で換金する時は、表面の「おところ」と「おなまえ」の欄に「場所」と「名前」を記入して窓口に提出します。
受取人欄は通常、空欄にしておけば良いのですが、もし自分の名前を入れてしまったらどうするか。
実は、自分が受け取り手であればそのまま提出しても大丈夫です。
問題なく換金できます。
「指定受取人」が自分自身なので心配無用です。
為替証書の受取人名を間違えたときの対応方法
もし相手に送る為替証書で、間違えて自分の名前を受取人欄に記入してしまったら、どうなるでしょうか。
その状態では、相手が郵便局で換金を試みてもできません。
なので、間違えた受取人の名前を正す必要があります。
為替証書の名前の訂正方法
為替証書の訂正は、為替を発行した郵便局でのみ可能です。
普通の書類のように修正して再印を押す方法では訂正できません。
訂正には、為替を発行した郵便局に行く必要があります。
必要なものは以下の通りです。
- 身分証明書
- 印鑑
- 為替証書発行時にもらった受領証
手間がかかりますが、これらを準備して対応しましょう。
為替証書の再発行
別の選択肢として、自分で換金してから新しく為替証書を発行する方法があります。
この場合、為替を発行した郵便局に限らず、どの郵便局でも手続きできます。
必要なのは身分証明書と印鑑だけで、発行時の受領証は不要です。
ただし、新たに為替証書を発行する際には手数料がかかります。
5万円未満の為替で550円、5万円以上なら770円です。
なお、定額小為替の場合は200円が必要です。
送った後に間違いに気付いた場合
もし受取人欄に自分の名前を書いて送ってしまった後に間違いに気づいた場合は、相手に送り返してもらい、訂正または新たに発行するしかありません。
これは非常に手間がかかり、恥ずかしいことですが注意が必要です。
為替証書の受取人指定の意味
為替証書における「指定受取人」の欄は、為替を送る人が受取人を決めて記入する場所です。
受け取る側がこの部分を埋めることはありません。
この欄は手を加えずにそのままにしておきましょう。
あなたが送り手の場合、特定の受取人だけが換金できるようにこの欄を利用します。
これにより、他の人に勝手に換金されるのを防ぐことができます。
為替証書の正しい記入方法
為替証書を受け取り、換金する際に必要な記入方法について説明します。
表面には「住所」と「名前」の欄がありますから、ここにあなたの住所と氏名を記入します。
そして、印鑑を押します。
これで換金のための準備は整います。
次に郵便局の窓口へ行って、為替証書を提出すればお金を受け取ることができます。
受け取る側が支払う手数料はありません。
為替証書の種類と使い分け
為替証書には、普通為替と定額小為替の2種類があります。
それぞれの特徴を理解しておくと、用途に応じて適切な選択ができます。
普通為替は金額を自由に設定できる柔軟性が特徴で、高額の支払いにも対応可能です。
一方、定額小為替は1,000円以下の少額決済に適しており、手数料も普通為替より安価です。
為替証書の有効期限について
為替証書には発行日から6ヶ月間の有効期限があります。
この期間を過ぎると換金できなくなりますので、受け取ったらなるべく早めに換金することをお勧めします。
ただし、有効期限が切れた場合でも対応方法があります。
発行から5年以内であれば、発行した郵便局で手数料を支払うことで再度有効な証書に換えることができます。
為替証書の紛失対策
為替証書を紛失した場合に備えて、発行時に受け取る受領証は大切に保管しましょう。
紛失時には受領証があれば、発行から5年以内であれば再発行が可能です。
また、高額の為替証書の場合は、配達記録郵便や書留郵便で送付することをお勧めします。
万が一の紛失時の補償が受けられるため安心です。
まとめ
為替証書の「指定受取人」欄に自分の名前があっても、あなたが受け取る立場なら問題ありません。
身分証明書を持参し、郵便局で換金を受けましょう。
送る側が間違えて自分の名前を記入してしまった場合は、手間がかかります。
郵便局で名前の訂正を依頼するか、一度換金後に新たに為替証書を発行してもらう必要があります。
注意して操作を行いましょう。