新しく買った浴衣を着ようとすると、生地がかたくて着づらいことがあります。
また、糊の匂いが気になることもあるでしょう。
皆さんもこんな経験はありませんか？
日常では着慣れない浴衣のお手入れ方法が分からなくて困ることも多いですよね。
浴衣を快適に、そして美しく着こなすためにはどうしたらいいのでしょうか。
ここで、失敗しないための方法と注意点をお教えします。
新しい浴衣を着る前に気をつけたいこと
糊の匂いが気になる場合は、まず浴衣を袋から出して風通りをしてください。
そうすれば、染料や糊の匂いが自然と消えていきます。
それでも匂いが気になる場合は、消臭スプレーを使ってみるのも一つの方法です。
糊が固い浴衣もありますが、これは必ずしも取り除く必要はありません。
少し固い程度であれば、形をキープして綺麗に着ることができます。
しかし、糊が強く効いて硬くなっている場合は、着る前に一度洗うことをおすすめします。
次に、浴衣を洗う方法について説明します。
浴衣の正しい洗い方とそのポイント
新しい浴衣を洗うことに不安を感じる方も多いかもしれませんが、ここでは簡単な洗い方と大切なポイントをご紹介します。
手順とポイント
- 洗剤は使わずに水だけで洗う
- 優しく手洗いする
- 脱水は短時間で行う
- 陰でしっかりと乾かす
水だけで洗う方法
洗う前に、必ず洗濯表示をチェックしましょう。
洗濯機で洗っても良い場合は、浴衣を洗濯ネットに入れて洗濯機で洗います。
浴衣は新品なので特に汚れているわけではありません。
そのため、洗剤を使わずに水だけで十分です。
優しく洗うこと
洗濯機を使用する際は、デリケート衣類向けのソフトモードを選んでください。
洗濯時間は短めに設定し、数回転だけで洗濯を終えるようにしましょう。
手洗いの場合も、浴衣を洗濯ネットに入れ、洗面台やバケツに水を張って軽く押し洗いを行います。
脱水は手短に
浴衣を長時間脱水するとシワが多くなるため、30秒から1分程度の短時間脱水を心掛けてください。
脱水後はタオルを使って余分な水分を取り除くと、浴衣がきれいに仕上がります。
陰干しの方法
浴衣を乾かす際には、再度洗濯表示を確認してください。
直射日光を避けて陰干しをするのがベストです。
浴衣専用のハンガーを使うと便利ですが、普通のハンガーでも十分です。
こうすることで、浴衣を美しく長持ちさせることができます。
浴衣を美しく着るためのアイロンのコツ
浴衣を洗った後、生地の性質上、しばしば縮んだりしてしわが生じます。
そのため、アイロンが重要な役割を果たします。
ポイントは、浴衣が完全に乾かないうちにアイロンをかけることです。
完全に乾いた状態でアイロンをかけると、しわが取りにくくなってしまいますので、半乾きの状態でアイロンをかけることをお勧めします。
また、アイロンをかける際には、洗濯表示に記載されている温度設定を守り、必ずあて布を使用してください。
直接アイロンをかけると、熱によって生地が傷んだり光ってしまうことがあるので、注意が必要です。
着る前にチェックすべきポイント
浴衣を着る前に確認すべきことに、しつけ糸の確認があります。
しつけ糸とは、浴衣を仕立てる際に仮縫いとして使用される糸で、型崩れを防ぐために施されます。
この糸は通常、袖や襟周りに明らかに目立つ色で大まかに縫い付けられています。
ほとんどの場合、この糸は白です。
ただし、細かく縫い付けられた飾りの糸は、装飾目的で取ってはいけないので注意が必要です。
大きく縫い付けられたしつけ糸だけを取り、細かい糸はそのままにしてください。
不安な場合は、購入したお店に相談するか、オンラインでしつけ糸の取り方を調べてみるのも良いでしょう。
まとめ
新しい浴衣は通常洗わずに着用できますが、もし気になる点があれば一度洗ってみることをお勧めします。
自宅でのケアに不安を感じる場合は、クリーニングに出すのも一つの選択です。
きれいになった浴衣で、夏のお祭りなどを存分に楽しんでください。
素敵な夏の思い出が作れますように。