地域のイベントや町内会の役員を務める際には、挨拶が欠かせません。
たとえば、町内会長や班長になった時の初めての挨拶や、地域のイベントでのあいさつなど、さまざまなシチュエーションで挨拶が求められます。
最初に挨拶するのは回覧板での挨拶文になります。
挨拶文を用意する際、最初の部分をどう書くかが一番悩ましいですよね。
ここでは、町内会での挨拶文やお知らせの書き出しの書き方や季節の挨拶を含む例文をご紹介します。
地域文書の書き始めと注意点
町内会の文書を書く際の重要ポイントは、時候の挨拶から入ることです。
まずはタイトルを記します。
例えば町内会長の挨拶文の場合は、
「町内会長就任の挨拶」
とタイトルを設定します。
次に、挨拶の頭語「拝啓」を使います。
そして本文に入ります。
本文の始めは時候の挨拶からスタートします。
「○○の候」という形で季節を表現し、健康や幸福を祈る言葉を添えます。
もう少しカジュアルな表現でも、
「寒い日が続いていますが、みなさんはお元気でしょうか。」
と始めることもできます。
季節の挨拶から入り、次に本題に進みます。
本題への移行は「さて、」を使ってスムーズにつなげます。
例文:
「初春の候、皆様方におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
さて、この度~」
という流れで書くと良いでしょう。
町内会の会長になったときの挨拶文の文例
町内会の会長として新しく挨拶する際の文例を紹介します。
拝啓
陽春の候、皆さまがいかがお過ごしでしょうか。
日頃より地域活動へのご協力に感謝いたします。
このたび、私(自分の名前)は前会長〇〇様から引き継ぎ、町内会会長の職を拝命いたしました。
未熟者ですが、一生懸命努力していく所存です。
引き続き皆様のご支援とご指導をお願い申し上げます。
敬具
令和○○年○月○日
○○町内会
会長 ○○
町内会の挨拶文と時候の挨拶ガイド
地域の挨拶文で使える季節の挨拶と月別の文例を示します。
1月の時候の挨拶
- 新春の候、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
- 厳しい寒さが続く中、新しい年の始まりをお慶び申し上げます。
- 冬の寒気が身に染みる季節となりました。朝晩は特に冷え込みが厳しく、皆様お体にはくれぐれもお気をつけください。
- 新年を迎え、静かに輝く雪景色の中で、穏やかな日々をお過ごしでしょうか。
2月の時候の挨拶
- 立春を迎え、春の訪れを感じつつも、まだまだ厳しい寒さが続く季節です。皆様、健やかにお過ごしでしょうか。
- 余寒なお厳しく、白銀の世界が広がる中、穏やかな日々をお過ごしでしょうか。
- 早春の候、ゆっくりと訪れる春の息吹を感じながら、皆様いかがお過ごしでしょうか。
3月の時候の挨拶案
- 春風そよぐ季節となり、自然の息吹を感じる日々が続いております。皆様いかがお過ごしでしょうか。
- 桜のつぼみが膨らみ、春の足音が聞こえ始めました。間もなく訪れる春の喜びを感じております。
- 春一番とともに、柔らかな陽光が世界を包み始める季節。皆様、希望に満ちた日々をお過ごしでしょうか。
4月の時候の挨拶案
- 桜満開、春爛漫の季節となり、新たな出発の喜びに包まれております。皆様いかがお過ごしでしょうか。
- 新年度を迎え、若葉の緑が輝く中、新しい挑戦に思いを馳せる季節です。皆様のご健勝をお祈り申し上げます。
- ゴールデンウィークを目前に、柔らかな春の光に包まれる日々。皆様、心穏やかにお過ごしでしょうか。
5月の時候の挨拶案
- 初夏の風が心地よく、若葉の緑が眩しい季節となりました。皆様、お元気にお過ごしでしょうか。
- ゴールデンウィークも終わり、新緑の中で日常を取り戻す季節。穏やかな日々をお過ごしでしょうか。
- うるわしい初夏の陽光に包まれ、自然の恵みを感じる季節です。皆様、健やかにお過ごしでしょうか。
6月の時候の挨拶案
- 梅雨の空、しっとりと湿った空気の中、皆様いかがお過ごしでしょうか。
- 雨と晴れが織りなす、移ろいゆく初夏の景色。時折のぞく青空に、季節の移ろいを感じます。
- 梅雨の晴れ間に、爽やかな風と青空が心を癒してくれる季節。皆様、お変わりございませんでしょうか。
7月の時候の挨拶
- 梅雨明けとともに、本格的な夏の暑さが訪れました。皆様、お体にはくれぐれもお気をつけください。
- 強い日差しと蝉の声が響く、真夏の季節となりました。皆様、いかがお過ごしでしょうか。
- 照りつける陽光の中、夏の活気に満ちた日々。皆様、健やかにお過ごしでしょうか。
8月の時候の挨拶
- 夏真っ盛り、暑さが最も厳しい季節となりました。皆様、十分な水分補給と休養をお心がけください。
- 残暑厳しい日が続く中、夏の終わりを感じつつ、皆様いかがお過ごしでしょうか。
- 夏休みも終わりに近づき、日々の暮らしに戻る季節。皆様、お変わりございませんでしょうか。
9月の時候の挨拶案
- 夏から秋への移り変わりを感じる季節。柔らかな秋の風が心地よく感じられます。
- 秋の気配が静かに近づき、過ごしやすい日々が続いております。皆様、いかがお過ごしでしょうか。
- 秋晴れの美しい空の下、穏やかな季節の移ろいを感じる日々。皆様、お元気でしょうか。
10月の時候の挨拶案
- 紅葉の候、深まりゆく秋の美しさに包まれております。皆様、いかがお過ごしでしょうか。
- 色鮮やかな紅葉が山々を彩り、秋の深まりを感じる季節となりました。
- 澄み切った秋空の下、静かに移りゆく季節を感じる日々。皆様、健やかにお過ごしでしょうか。
11月の時候の挨拶案
- 木枯らしの吹く季節、冬の足音が聞こえ始めました。皆様、寒さに備えてお体をご自愛ください。
- 落ち葉が舞い散る中、冬の気配が濃くなる季節。皆様、いかがお過ごしでしょうか。
- 厳しさを増す寒さの中、冬の訪れを静かに感じる日々。皆様、お変わりございませんでしょうか。
12月の時候の挨拶案
- 師走の慌ただしさの中、一年の締めくくりを感じる季節となりました。皆様、お体にはくれぐれもお気をつけください。
- 冬の寒さが本格的に訪れ、雪化粧の景色が美しい季節。皆様、いかがお過ごしでしょうか。
- 年の瀬を感じる寒い日々、皆様、お健やかにお過ごしでしょうか。
町内会の集会での挨拶の例文
集会で挨拶をするときの例文です。
昨年の会長、○○さんからバトンを引き継ぎ、今年度の新会長を務めます○○です。
経験はまだ浅いですが、皆さんと協力しながら素晴らしい地域を作り上げていきたいと思います。
○○さんから教わったことを生かし、会長としての役割を全力で果たしていきたいです。
今後ともどうぞ宜しくお願いします。
町内会の集会でスピーチする際には、参加者に対する感謝を忘れずに伝えることが重要です。
会長としての新しい役割について、誠実に取り組む意向を示すことが大切です。
役職が変わると挨拶の機会も増えますので、常に丁寧な挨拶を心掛けましょう。
町内会の集会の開催通知の文例
集会が開かれるときの例文です。
秋風が吹き渡る季節となりました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、以下の日程で令和○○年度の総会を開催いたしますので、ご案内申し上げます。
万一、ご出席いただけない場合は、添付の委任状を〇月〇日までに〇〇宛にご提出ください。
開催日時:令和○○年〇月〇日(土)13時から
開催場所:〇〇
町内会への募金依頼の例文
拝啓
時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
日頃より町内会活動へのご支援に感謝いたします。
さて、このたび、〇〇のための募金活動を以下の通り実施いたします。
お忙しい中恐縮ですが、ご協力いただけますと幸いです。
募金に関する詳細やご不便がある場合は、以下の連絡先までお知らせください。
敬具
まとめ
町内会での挨拶文の始め方について説明しました。
挨拶文はほとんど決まった形がありますので、最初はそのまま使って慣れるのがおすすめです。
季節に合った挨拶を選ぶことを忘れないでくださいね。